BIOHAZARD GAIDEN

BIOHAZARD GAIDEN(バイオハザード ガイデン)



『BIOHAZARD GAIDEN』は、2002年3月29日に日本のカプコンからリリースされたゲームボーイカラー専用のアクションアドベンチャーゲームです。本作は、2001年12月14日に欧州でリリースされた『Resident Evil Gaiden』の日本版であり、バイオハザードシリーズとしては任天堂のハードで初めて登場した外伝作品です。ゲームの舞台は豪華客船のSTARLIGHT号で、プレイヤーは元S.T.A.R.S.隊員のバリー・バートンを操作し、音信不通になったレオン・S・ケネディの救出を目指します。

ゲームの特徴



本作は、画面が見下ろし式の2Dマップになっており、従来のシリーズ作品とは異なるプレイ感覚を提供しています。マップ上では移動と戦闘が明確に分けられており、戦闘シーンでは本作独自のシステムが採用されています。このシステムは、戦闘時に一人称視点(FPS)に切り替わるため、プレイヤーはタイミング良くボタンを押して敵を攻撃します。戦闘にはリアルタイム要素があり、シューティングゲーム的な要素も含まれています。敵キャラクターは基本的にゾンビのみで、ボスキャラクターも登場することが特徴です。

ストーリーとキャラクター



物語は、元S.T.A.R.S.隊員やアンブレラ社の脱走者たちが結成した地下組織が中心となります。バリーは、レオンの連絡が途絶えた後、STARLIGHT号に潜入し救出任務を遂行します。ゲーム開始時にはバリーを操作し、物語の進行に伴ってレオンと交代で進んでいきます。物語の終盤では、バリーとレオン、最後の生存者であるルシアが船からの脱出に成功しますが、レオンの血液が緑色であることが判明する場面があり、この点はシリーズの後の作品においても掘り下げられませんでした。

主要キャラクター


  • - レオン・S・ケネディ: 21歳。地下組織の一員で、若干傲慢だが仲間からは好かれている。水泳が苦手な面もあり、潜入任務に挑みますが、通信が途絶えバリーに救援を要請されます。
  • - バリー・バートン: 主人公で38歳。元S.T.A.R.S.の隊員で、武器管理を担っている。レオンの後を引き継いでSTARLIGHT号に潜入し、エンディングでは再び彼と合流します。
  • - ルシア: 13歳。STARLIGHT号の唯一の生存者であり、読心術のような能力を持っています。
  • - 新型B.O.W.: 他人に擬態する能力を持つ敵キャラクターで、物語中盤に重要な役割を果たします。

スタッフと評価



本作の開発はイギリスのM4が担当し、シナリオや企画には加藤弘喜が関与しています。ゲームの音楽はシャヒード・アーマッドが担当し、魅力的なサウンドを提供しています。しかし、ゲーム誌『ファミコン通信』では評価が芳しくなく、キャラクターの設定や画面の見やすさについて多くの批判が寄せられました。特に、ファンにとって本作はシリーズの正統な続編とは異なり、独特の作風になっているため違和感を覚える人が多かったようです。

『BIOHAZARD GAIDEN』は、バイオハザードシリーズのファンから一部評価を受けたものの、全体としてはシリーズのイメージを損なう作品とされ、特に従来のファンにとっては受け入れがたい作品となりました。

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